憲法96条改定と政治改革
2013-04-30


しかし、それで政治は変わったでしょうか?

政治改革には、政治(家)の質の向上、そのためには情報公開の徹底化、政治過程の透明化が必要だと指摘されてきました。しかし、それを嫌がった政治家たちは答を制度変更にすり替えたのです。
その「答」が小選挙区でした。小選挙区制への変更が政治改革だとされ、その過程で情報公開の徹底も透明化もうやむやにされ、今日に至っています。

結局、政治(家)の質は何も変わらずに政治の疲弊化は更に進み、金権政治は原発に代表される産官学複合体により、国民の目に晒されないところで膨らみ続けていることが明らかになりました。皮肉なことに福島原発事故が無ければ、その実態はずっと隠されたままだったでしょう。更に、日本列島強靱化と称して公共事業の大盤振る舞いで金権政治は更に息を吹替えそうとしています。

地道に、国民一人一人が変わり、政治家一人一人を変えて行く事無しに、どんなに制度を弄っても、状況は悪化することはあっても良くなることなど決してない。

政治改革の為として導入された小選挙区制が政治を良くしたか?
そのことを考えるだけでも、
96条という憲法改定制度の変更が、我が国憲法を、引いては私たちの政治を良くする術では決して無いことは明らかです。

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[社会・時事]

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