言葉を養分にするには
2008-12-14


『日々 是 修業』(佐々木 閑ーー花園大学教授)より
(朝日新聞 2009年12月13日版)

 どんなに多量の情報が洪水のように周囲を流れていても、自分自身が強い吸収力を持っていなければ、それを有効な養分として使うことは出来ない。どんな社会にあっても、最後に情報の価値を決定するのは、我々自身の真剣さなのだ。

 「お釈迦様が来ておられる」と聞いて、何日もテクテク歩いて会いに行き、そこで聞いた一度きりの教えを、一生かけて考え抜く。そういう生き方をしていた当時からみれば、言葉をポイポイ使い捨てにする現代社会は、「知恵を磨くのが難しい、大変な時代だなあ」ということになるだろう。
[覚え書き]

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