「狩りぐらしのアリエッティ」(「借りぐらしのアリエッティ」続編)
2010-08-19


アリエッティ達が目指した家は、地上げで荒野(更地)になっていた。別の家を探し求める彼(女)らを、猫が、烏が、蜘蛛が襲う。そしてハルも、アリエッティ達を再び探し始めていた。
行く当ての無い過酷なサバイバルの続く中、父が鼠に倒れ、母は烏に攫われ、アリエッティはスピラーと逃げ惑う。

二人きりで助け合ううち、アリエッティがスピラーの子を宿したと知る二人。だがその喜びも、当てのない日々の絶望の前に色褪せる。「一つだけ、当てがある。聞いた事があるんだ。そこなら・・・」「どこ!?」アリエッティが訊ねたその時、突然、襲いかかってきた蜘蛛の糸にスピラーは忽ち搦め捕られ、引き摺られてゆく。追いすがるアリエッティ。蜘蛛に噛みつかれながらスピラーは叫ぶ。「生きろ! トトロの森へ・・・行くんだ!・・・ススハライに!・・・」その瞬間、蜘蛛はスピラーの頭を食いちぎり、頭の無くなった胴体を引き摺りながら、森の中に去ってゆく。
茫然としたまま、森の中に取り残されるアリエッティ。

羽をこすらせ、涼しい音色を立てているコオロギの腹に弓矢が突き刺さる。スピラーが残していった弓矢だ。痙攣するコオロギに近寄り、尖った石片でその足を切り取ってゆくアリエッティ。
「生きるわ。トトロの森がどこかは分からないけど、必ずこの子と行ってみせる」
コオロギの足を喰らいながら、アリエッティは荒野に立つ。
少し膨らみかけてきた腹をいつしか優しく手でさする。
「母さん・・・」
懐かしい家での情景がふと頭を掠めるが、振り切るように遠くの空を見つめる。
嵐の予感に、その空の雲は渦を巻き、風が強く吹き始める。

以降は、アリエッティ・シリーズ第3弾「トトロの森のアリエッティ」へ! 乞う、御期待!
[映画]

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